名古屋に帰れない!
名古屋に帰れない!
  
 
2009年の梅雨は とっても長かったです。・・・7月の中旬に 首都圏は梅雨明けしたのに,
九州北部や 中国地方 近畿地方や 東海地方は なかなか梅雨明けしなくて 記憶の中では一番長い梅雨だったと思います。
 7月22〜24日には  梅雨明けしているだろう。。と 山口県に残る スタンプ集めを予定していました。
21日に夜行バスで 広島県の三次まで行くことにしましたが,その21日のお昼頃 山口県の防府で集中豪雨があり,老人ホームが 土石流で流されるなど 死者 行方不明者が多数でました。
その日の夜中に 出発だったので 列車の遅れが 気になりましたが,
ホテル等が 予約してあり,変更もいまさら大変!!!なんとか なるだろう!と 出発しました。

 高速での道中は 順調よく進み,三次からの行程も 順調でした。ただ 三江線を沿う,江の川は 思いっきり増水していて 堤防には なぎ倒された草や木。。中には 水につかっていた自動車などが 車窓から見つけることができ,集中豪雨のすごさを感じました。

 その後の 22日 23日は お天気もよく 列車の遅れもほとんどなく 順調にスタンプを集めてきました。

 24日最終日 小倉で宿泊し,その日は朝から しとしと雨が降っていました。
24日は 先日 集中豪雨があった 山口県の太平洋側。。山陽本線とかのスタンプを集める予定です。

 防府駅に行って ここから予定では,バスに乗り換え 湯田温泉に行くつもりでした。
バス停に行くと この張り紙 !!

途中で土砂崩れ等で 通行できなくなり
バスが運休になっていました。


あわてて 防府駅の時刻表で予定を組み直し,山口線で湯田温泉に行くことにしました。

バスで行くよりは,湯田温泉の滞在時間は短くなりましたが,湯田温泉で足湯につかる時間も作り,観光もちょっぴり楽しむことができました。

その後も 美祢線のスタンプ等 予定通り集め 山陽本線のスタンプ駅も 小月駅と長府駅だけになった頃には 雨が本降りになってきました。




小月駅と長府駅は 1時間に1本しか停車しない時間帯だったので ひと駅毎に1時間はもったいなく、その間は 路線バスが何本も走ってることがわかり 小月駅から長府駅には バスで移動しました。その時くらいから 雨が強くなってきました。 後JR西日本の駅のスタンプで残すのは 新幹線駅の 博多駅と 博多南駅の2か所だけになりました。

下関駅から 小倉駅に行き、雨が本降りでしたが、ここまでは列車は定刻通り。
小倉で預けていた 荷物をロッカーから出して ここから 快速に乗り換え博多駅に向かいました。

 全部スタンプを集めたら 帰りは福岡空港から 中部国際空港に飛行機で帰る予定で、
20時30分発の飛行機を 予約してありました。株主優待券を もらったいたので、飛行機代は博多空港で 
支払う予定になっていました。

 小倉を出たのが 16:15 このまま博多だと 飛行機の時間までもったいないので 予定として
鹿児島本線の スペースワールド・八幡・福間・吉塚駅のスタンプを集めながら 博多に行こうとしていました。

 列車が出ると 叩きつけるような雨 尋常じゃない外の様子です。。線路そばを走る道路が みるみる川のように増水していきます。
半地下の駐車場があるビルなどは 車がドア付近まで水没している状態。。
田んぼから あふれ出した水が 道路か田んぼか わかないようになってきます。
川や用水路なども 決壊しそうな勢いで流れ 増水。。。これは ヤバイと思い
鹿児島本線のスタンプを集めるのを止めて このまま博多まで行くことに決めました。

列車内の放送で 「警報が出たため 速度を40キロ以下にします。」と連絡があり、どんどん 遅れが生じてきます。
折尾駅では 停車して 出発するのに10分くらいストップしていました。

 途中駅のスタンプを諦めたので 列車は20分遅れて 博多に着きましたが、私の予定表よりは 1時間弱早く博多に着きました。博多で HP友達の SさんとSさんの娘さんにお会いし、夕食の ラーメンをご一緒し、JR西日本スタンプ 最後の 博多南駅に行くことにしました。駅員の方に聞いたところ、新幹線は定刻で 動いているとのこと。Sさんもお付き合いくださって 博多南駅まで 新幹線往復オフ会になりました。

博多南駅まで 定刻通り進み 念願のJR西日本のスタンプ全制覇!!博多南駅のスタンプを押して、
折り返し 博多駅に戻ろうとすると、
新幹線にも 遅れが出てきました。
でも 博多までたった1区。。1時間くらい遅れても
十分飛行機の出発には間に合うので
安心して博多に向かう 新幹線の中で Sさんと出発を待っていましたが、、
この新幹線が 博多南駅でストップ!
車内放送は 天候状況と 線路の状況を確認中とありました。
窓の外は 狂ったように降る雨と 新幹線の中まで響く 雷の音!!雨でぼやけた 窓の向こう側で のぞみ 名古屋行きの 新幹線が止まっています。
。。。それでも 大丈夫だろうと Sさんと 止まった新幹線内で 鉄話に花がさいていましたが
40分くらいしても 新幹線は動かず だんだん心配になり、 Sさんにも協力してもらい、ANAに電話をしてみました。

・・・電話つながらない!!!!2人で 必死でかけて やっと繋がり  20時30分発の飛行機に乗るにはどうしたらいいのか 聞きました。 搭乗手続きを20分前までに チケットを購入しないと キャンセルということ。。もう ぎりぎり時間がないかも。 飛行機も遅れが生じていることだけ確認して、ダメもとで 新幹線が動いたら 福岡空港に行こうと 決めました。

1時間以上 動かない新幹線の中で待ち続け、もう完璧 搭乗手続きの時間に間に合わなくなりました。

 でも、ここは 鉄子二人組。。最終の中部国際空港行きの 飛行機の出発が遅れているということは
ほかの 羽田や 関西国際空港等の便も遅れているはず!
 それに 私が乗る便は 最終便で、これが 1時間以上も遅れた場合中部国際空港からの 列車の最終に間に合わなくなり、欠航となるはず。。だから 絶対私の乗る飛行機は欠航だーと 見切りました。

2時間弱たって やっと博多南を新幹線が出発し やっと博多について 慌てず 騒がず 地下鉄に乗り換え、福岡空港に行ってみました。

 案の定 福岡空港は大パニック。羽田や 関西国際空港。中部国際空港等に 窓口が分かれ 欠航になった便の払い戻しと
預けた 荷物の返却の作業で 長蛇の列でした。 私は 運よく この日に限って 先払いしてなかったおかげで  博多駅近くで宿を取ろうと 即 博多駅に戻りました。

Sさんは 次の日朝早く旅行に出発なのに こんな パニックの中夜遅くまでお付き合いくださってくださいました。
この知らない街で パニックにならずに済んだのは Sさんのおかげです。そのSさんとは福岡空港からの帰りの地下鉄で別れました。


戻った 博多駅も大パニックでした。
在来線も 新幹線も 全部ストップしていて、博多近隣の人たちが 家に帰ることができず 駅であふれかえっていました。きっぷの自動券売機はすべて 発売中止 駅周辺の ホテルは満席。。喫茶店も 何もかも 満席です。

タクシーや バスも 福岡のいたる所が冠水しているので、ほとんど家に帰る手段がなくなっていました。


↑博多駅の券売機前 全部発売中止・・みんな 途方に暮れる。。

←博多駅の様子
駅では 駅員さんが 拡声器で、「列車内で宿泊できるように 交渉中です。」と 説明していました。

・・・私も 博多の駅で 止まった列車で1泊かなぁ。。と 重たい荷物をぶら下げて諦めていると

9時30分頃 「新幹線が運転再開しました。」と 放送がありました。

やったー!新幹線に乗って 九州を離れれば、広島でも 岡山でもきっと 宿泊できる!とにかく新幹線に乗ろう!
と 思ったら、、新幹線のチケットが売っていません ( ̄□ ̄;)!!
すでに 新幹線のチケットを 持ってる人だけしか 乗れないみたいでした。

もう駄目だー。。やっぱり 止まった列車内で 宿泊だーと 諦めて 駅でボーっとしている時,
小倉在住のHP友達に 何気にメールをしてみました。。。すると すぐ返信してきて
なんと!!その 小倉にいるはずのHP友達が たまたま 博多に仕事に来ていて 新幹線の回数券を持っていて 天神にいるから すぐに博多に来てくれると 言ってくれました。

なんて 超ラッキーなんでしょうーー!!!!!

その HP友達に 博多 小倉間の 回数券を譲っていただき、私は この日最終の新大阪行きの新幹線に飛び乗って 大パニックの 博多を後にしました。


途中 新山口駅は 広島駅付近も 豪雨が降ったらしい形跡が残っていました。

最終も 最終の新幹線は 夜中の1時少し前に 新大阪駅に着きました。
新大阪駅も 異常な空気でした。在来線も全て最終列車を出した 静かな新大阪駅。。
なのに 駅員さんというか 私服のJR職員さんが 大勢新幹線ホームで待機していました。。
最終の新幹線から降りたお客を 駅構内に残さないように、大勢の職員さんで 
巻網漁法のように取り囲み
その範囲を狭めていって 乗客を 全員改札外に出す作戦を取っていました。


私も あれよ あれよと言う間に 新大阪の駅外に出されました。
そして 深夜の新大阪でホテル探しです。2件目で 空きがあり、ほっと一安心です。

25日。。早朝ホテルのパソコンから 高速バスの予約をして 朝7時50分発の 名古屋行きの高速バスで
無事名古屋に帰ってきました。

ドタバタで 大変な旅行になりましたが、
HP友達の Sさんや 小倉のHP友達の おかげで思い出に残る 最高に楽しい旅行になりました。
日にちが経つほど 助けてもらった 二人に感謝いっぱいです。

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